濡れた床での転倒事故

被災労働者は、約15kg程度の荷物を運んでいたところ転倒し、右足関節の骨折および靭帯損傷を受傷しました。受傷場所の床面は滑り止め加工をしてあるため、普段の乾燥した状態であれば滑りやすいということはありませんでした。しかし、受傷当日は、床面洗浄のため濡れており滑りやすい状態でした。また、重量のある荷物を運んでいたため、バランスを崩したと考えられました。

通常は滑りにくい場所でも、濡れるなどして状態が変われば滑りやすくなり、転倒の危険性が増えることを示唆しています。普段と違った状態に対して、十分に注意が払われなかったことも一因と考えられます。

このように洗浄などで普段と違った状態になるときは、「洗浄後、転倒注意」などの注意喚起が必要と考えます。