製造業の安全衛生(基本対策)

事務系・サービス系の職場に比べると、やはり業務に伴う事故などが多く、相対的に安全対策の比重が大きいといえます。健康障害の防止においても、一般健康診断に加えて様々な特殊健康診断があり、作業環境測定の結果や作業方法と併せて検討する必要もあります。このため、職場巡視の重要性も大きいと考えられます。

様々な有害物質、工具や機械の使用、高温物質や重量物の取り扱い、フォークリフトや大型車両の往来など有害危険因子が多くあり、ちょっとした気の緩みやルール違反などが労働災害につながるといえます。
このため、ルールや作業手順書の遵守など、ごくありふれたことや単純なことの継続的な繰り返しが重要です。平素から、些細なことや当たり前なことを気軽に発言、指摘、相談しあえる雰囲気づくりが必要です。また、継続的な危険予知活動(KY活動)も重要です。

行動面(作業管理)の対策が重要で、走らない、決められた歩行帯を歩く、指差呼称をする、保護具を着用する・・・これらのごく単純でありふれたことがとても大切です。しかしながら、意外と守られない、指摘しあえていないものです。
職種に応じて細かいことは色々ありますが、まずはこれらの基本的事項が大切です。