ドア開閉による衝突され事故

窓のない金属製の重いドアの開閉による「衝突され」の事例です。

被災労働者は、バインダー内の書類を見ながら事業所家屋外に出るために鉄製ドアを開けようとして、その前に立っていました。ドアノブに手をかけようとしたとき、ドアの向こう側にいた別の労働者が勢いよくドアを開けました。このため、被災労働者の顔面にドアが衝突し、前歯を折るケガを被災しました。

ドア開閉による衝突され事故は、ヒヤリハットも含めて日常的にみられるのではないかと思います。金属製の重いドアに勢いよく衝突された場合、大きな事故につながる危険もあります。急いでいる場合、書類を見ながら、考え事をしていたなどの原因が考えられます。いずれにしても、「ドアの向こう側に人がいるかもしれない」という視点が欠落していることが一番の原因と考えられます。特に窓のないドアでは、向こう側の状況はわかりません。常に「ドアの向こう側に人がいるかもしれない」という視点を持って開閉することが重要と考えます。また、ドアの前に立つ際には「もしかしたら開くかもしれない」と注意を払うことも重要です。